『ことばの食卓』
武田百合子 著
繰り返して読む1冊
「 太陽が真上にかかった時刻
黒いこうもり傘をさし
浴衣の裾をからげ
麦茶を入れた大やかんと
お弁当を一緒にくるんだ
変な形の風呂敷包みを提げたおばあさんが
浜へやってくる。
ビーチパラソルと
寝そべってる裸の間を
海水浴なんぞ、何がオモシロイ、
といった風に
顔を真直ぐに据え
背中を伸ばして歩いてくる。
海へ浸っていても、
遠くからでも、すぐ判る。」
(作品 キャラメルより)
突然のカタカナ表記や
リズムのある文章
食べ物のエッセイ集
おススメの1冊
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リーダーひろみさん